ニュージーンズ(現:NJZ)の元宿舎に侵入した男性に対する驚くべき判決、韓国国内で批判殺到
韓国で大人気だったガールズグループ「ニュージーンズ」(NewJeans、現在の活動名:「NJZ」)の元宿舎に侵入し物品を盗んだ男性に対し、驚くほど軽い判決が下されたことが明らかになり、韓国国内で大きな論争を巻き起こしています。特にファンや一般人の多くが「信じられない」と憤慨しており、アイドルの安全性や極端なファン行為が招く問題に対して懸念が拡大しています。

元宿舎に侵入した犯行と判決の内容
事件の詳細によれば、この男性(20代、仮名「A氏」)は2023年12月にニュージーンズの以前の宿舎に2回にわたり不法侵入し、ハンガーや横断幕といった私物を盗み出したとのことです。検察は、住居侵入と窃盗行為により懲役10ヶ月を求刑しましたが、ソウル西部地方裁判所の金ミンジョン判事は最終的にA氏に対し罰金1,000万ウォン(約72万円)のみを科すという判決を言い渡しました。
この判決において裁判所は、該当宿舎がすでに使用されていなかったという点を重視し、有名人の直接的なプライバシー侵害のリスクは低かったと判断したようです。また、A氏が罪を認め反省の態度を示していること、そして前科がないことも考慮し、刑期の軽減に繋がったとされています。さらに、A氏は裁判中「公務員としての夢を追いかけたい」「病気の母親を支えたい」と情状酌量を求めました。
韓国ネット上の強烈な反応
しかし、多くの韓国人ネットユーザーはこの判決に怒りを表しています。特に、私生活を侵された被害者の立場や、同様の行為を繰り返す「サセン行為(過激なファン行動)」が助長される可能性を指摘する声が目立ちます。
以下は、韓国の掲示板「theqoo」に寄せられた主なコメントです。
- 「何を口にしようが、間違いは間違いだ。」
- 「反省しているなら最初からやるな。」
- 「これが許されるなら、次は誰が侵入されるの?」
- 「こんなことが公務員になれる人間のすること?」
アイドルの安全に対する懸念広がる
アイドルや芸能人のプライバシーと安全は、これまでも頻繁に議論されてきた話題ですが、今回のような事件や軽微な判決は、対応の甘さを露呈するとみられ、多くの人々が司法制度の改善を求めています。「元宿舎であったから被害が軽微」という理由は、再発防止には繋がらず、特に未成年が多数在籍し活動するアイドル業界では、さらなる法的保護が必要との声が高まっています。
なお、NJZや所属事務所からは現時点でこの件に関する公式なコメントは発表されていません。この件がもたらす影響はアイドル業界全体にも波及すると予測され、ファンと社会全体の注視が続いています。