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生徒を買収した名門校 暴露された禁断のご褒美とは

中国の私立高校、大金報酬の成功報酬制度で波紋
中国広西壮族自治区にある私立の中等教育学校が、成績優秀な学生に法外な報酬を提供するという議論を巻き起こしています。この学校では、名門大学への進学を果たした学生に対し、多額の現金報酬を提供する方針を打ち出し、その額が地元住民や教育業界を驚愕させています。

大金報酬の内訳と背景

この出来事の中でも特に注目を集めたのは、清華大学(Tsinghua University)に合格した卒業生に与えられた報酬です。この学生には、なんと100万元(約1,400万円相当)が支給されました。授賞式では、現金束がステージの上に堂々と展示され、その光景は地域全体を驚愕させたといいます。また、浙江大学や香港大学などの他の名門校への進学を果たした学生たちにも、数十万元単位の報酬が与えられるなど、その規模は非常に大きなものでした。中堅大学に進学した学生にも比較的小額ではありますが報奨金が用意されていたため、全体として大規模な経済的インセンティブが提供されていました。

教育当局の対応と批判の声

この異例の報酬制度に関し、地元教育当局は速やかに声明を発表し、このような慣行が「不適切」として問題視されました。そして、当局からの指導により、この学校はさらなる公開披露を控えるよう指示されています。しかし、この問題は社会的な議論を呼び、教育と経済的報酬の関係性について新たな疑念を投じることとなりました。

学校のマーケティング戦略か、それとも学問重視の歪みか

批評家たちの中には、このような巨額の報酬は、真の学問への意欲を奨励するというよりは、学校自体のブランドイメージを向上させるための単なるマーケティング戦略ではないかという指摘もあります。「派手なインセンティブを提供することで、優秀な学生を引き寄せようとしているだけではないか」「教育を過度に金銭に関連付けることで、不適切なメッセージが送られているのでは」という懸念が広がっています。

今後の議論の行方

この報酬制度に対する世間の反応は二分しており、優れた学生に対する努力の正当な評価として歓迎する意見もある一方、教育の目的や本来の価値を危うくする懸念も浮上しています。このような取り組みをきっかけに、教育のあり方や学術的成功と金銭的報酬のバランスについて、今後さらなる議論が求められるでしょう。

ソース: SCMP