JKT48、静寂と涙の中で初めてアンコールなしのコンサートを終了
ジャカルタを拠点とする日本のアイドルグループAKB48のインターナショナルシスターグループ、JKT48は、ファンとの間に起きた前代未聞の出来事で大きな注目を集めています。14年にわたる長い歴史の中で、2025年7月26日に開催された「Full House」と題されたコンサートが、グループにとって心に深い傷を残すものとなりました。この日、JKT48はファンの抗議による静寂とブーイングを受け、初めてアンコールなしでステージを去ることとなったのです。
JKT48は現在56名のメンバーを抱える大所帯のグループであり、過去には仲川遥香（なかがわ はるか）をはじめとする数多くの日本人アイドルもその一員として活動してきました。2016年にグループを卒業した仲川ですが、その後もJKT48を応援し続けており、今回のコンサートにも観客として足を運んでいました。
静かに進んだ抗議の背景
「Full House」は本来、感動的な瞬間が詰まったステージとなるはずでしたが、ファンによる計画的な抗議行動が全てを変えてしまいました。この抗議はJKT48の運営チーム（通称JOT）に対する不満を示すためのもので、ファンたちはあえて最後のパフォーマンス中に静かにし、その後もアンコールを求める声を上げる代わりにブーイングを行いました。その結果、グループはアンコールを披露することなく舞台を後にすることになりました。
ファンの沈黙に涙した仲川遥香
その場に駆けつけていた仲川は、グループと観客を繋ごうと奮闘しました。「みんな、アンコールしよう！」と声を張り上げて訴える彼女の姿がありましたが、残念ながらファンの心を動かすことはできませんでした。その場の完全な無視と反応の冷たさに、彼女は声を詰まらせ涙を流す様子が目撃され、多くの人々の心を打ちました。仲川の涙を目にしていた観客の一部もまた、予想以上に深刻な事態となった現場の空気を前に、沈黙やためらいを見せていたと言われています。
グループへの影響と今後
JKT48が無言のままアンコールも最後の挨拶もなくステージを去るという異例の終幕は、日本国内外にいたる多くのファンとメディアを驚かせました。この出来事を受け、SNSやファンコミュニティでは運営側への不満や抗議行動の賛否、グループへのエールが飛び交っています。「#FufufuritsuOut」などのハッシュタグがトレンド入りし、運営改革を求める声が高まっています。
応援と希望の声
この異例の事件にもかかわらず、JKT48のメンバーたちを励ますための声も多く集まっています。一部のファンは「メンバーは悪くない」「グループのこれからを支え続けよう」と呼びかけ、まだまだ彼女たちを応援するコミュニティが健在であることを示しています。
長い歴史を歩んできたJKT48が、この事件をどのように乗り越えていくのか、そして運営側がどのように対応していくのか注目が集まります。一つ言えるのは、今回の出来事がファンとグループの関係を改めて深く見直す契機となったことです。