毎年、ミス・グランド・インターナショナル（Miss Grand International）の大会では、世界中のトップコンテスタントたちが集まり、華やかなミスコンとして注目を浴びます。しかし、この国際的な大舞台に立つためには、地方や全国レベルのコンテストを勝ち抜く必要があり、それぞれのエリアで選ばれる代表者としての責任が求められます。
2026年の「ミス・グランド・プラチュアップキーリーカーン（Miss Grand Prachuap Khiri Khan）」に選ばれた27歳の「ベビー」ことスパニー・ノイノントン（Suphannee Noinonthong）さんは、大会への切符を手にすることになりましたが、戴冠からわずか1日後にその王冠を失う事態になりました。
タイトル剥奪の原因となったスキャンダル
ノイノントンさんがタイトルを失った背景には、彼女の契約違反があったとされています。問題の原因となったのは、ノイノントンさん自身の明らかなプライベートコンテンツが流出したことでした。この映像では、彼女が透けるランジェリーを着用し、性的な玩具を使用している様子、さらに電子タバコを吸っている姿が含まれており、これが大きな波紋を呼びました。
ミス・グランド・タイランド組織委員会は公式声明を通じて、この行動がコンテスタントに求められる「精神と原則に一致しない」ものだったとし、形式に則り、タイトル剥奪を決定したと発表しました。
「2026年のミス・グランド・プラチュアップキーリーカーンとして選ばれた彼女が、精神と原則に一致しない行動を行ったことが確認されました。そのため、彼女の地位を解任する必要があります。」
— 組織委員会
苦しい事情と反論
このような事態を受けて、ノイノントンさんはメディアを通じて謝罪し、自身の厳しい経済状況についても語りました。彼女によると、寝たきりの母親を支えるためにヌード写真やビデオへの参加を余儀なくされていたと言います。彼女の母親はその後亡くなったと報告されています。
さらに、ノイノントンさんはライブ放送を通じて再びチャンスを与えて欲しいと涙ながらに訴えました。しかし、彼女がこれらの行動によって違反した契約条項により、弁護士から最大で3年間の懲役を受ける可能性があることも指摘されています。
美の世界での厳しいルール
この事件は、ミスコンテストの世界における厳しいガイドラインの存在を再び浮き彫りにしました。美しさだけでなく、人間性や品位、模範的な行動が求められるこれらのコンテストでは、違反が発覚した際には厳しい処分が下されることも珍しくありません。今年初めには、元ミス・ユニバース・アルゼンチンのマガリ・ベネハムさんも、大会が不正行為によって運営されていると主張した後にタイトルが剥奪される事態となっています。
過酷な競争の中で成功を収めるには、単なる美しさだけではなく、あらゆる面での完璧さが求められています。このような背景を考慮すると、ノイノントンさんの一連の出来事がどのような影響を残すのか、今後の動向にも注目が集まりそうです。