aespaの「リッチマン」ポーズが物議を醸す――その裏側とは?

近頃、韓国を代表するガールズグループaespa(エスパ)の新しい振り付け「リッチマン」エンディングフェアリーポーズがオンライン上で話題となり、賛否両論が巻き起こっています。このポーズが一体何を意味しているのか、その背景と議論について深掘りしてみました。
振り付けのインスピレーションはどこから?
話題となっている「リッチマン」ポーズは、振付師であるLee Jung(イ・ジョン)が手がけたものです。彼女は、人気のダンスバトル番組「Street Woman Fighter」で目にした行動が参考になったと振り返っています。その行動とは、特定のコミュニティで行われる「小さく拍手をする仕草」でした。イ・ジョンはこれに加え、「ネイルアートはステージ上で重要なアクセサリーであり、これをお披露目することも自己愛や自己祝いの一環」と説明しました。

「私は自分自身を祝っています。これはお金の話ではなく、私は本当に豊かな人間であることを表現しています。」
― Lee Jung
このように、ポーズには深い意味が込められているように見えますが、ポーズの起源が特定の文化的背景に由来しているため、さまざまな議論を呼び起こしたのです。
ポーズの起源と文化的意味
この振り付けにおけるポーズは、実は19世紀のアメリカで始まったブラック&LGBTQ+コミュニティの「ボールルームカルチャー」に由来しています。この文化では、この仕草は称賛や応援の表現として使われることが多く、特にパフォーマンス後にダンサーが披露することが一般的です。しかし、この文化的背景に対する理解が乏しいまま形だけを取り入れたとして、一部の人々から批判を受けています。
「振付師、作詞家、歌手、そして編曲した人、誰一人として元の意味を理解していない。そうだとすれば、この結果は仕方ないかもしれません。」
― ネットユーザーのコメント
ファンやネットユーザーの反応
この振り付けが議論を呼んだ理由は、aespaのメンバー自身や関係者による解釈が統一されていない点にもあります。そのため、ファンや一般の視聴者には、この動きが一体何を象徴しているのかが明確に伝わりにくい状況となっています。
例えば、一部のファンは「ポーズはお金を表している」と解釈しましたが、他の人は「ネイルアートのお披露目」として捉えています。このズレが混乱を招いている模様です。
ネットユーザーたちの意見も二分しており、次のようなコメントが寄せられています。
- 「3時間かけてネイルケアするのが自己祝い…?全くつながらない。」
- 「爪を見せるのがこのポーズの目的なんだね…、正直よく分からない。」
- 「これはグループ全体のプロジェクト失敗…」
- 「この歌が実際にチャートで上位に来ているのが信じられない。ダメだとか一方的に決めつけるのも違う気がする。」
また、特定の文化を取り入れる際の敬意や理解の欠如が指摘されることもあります。この手の議論はK-POPシーンでたびたび取り上げられるテーマですが、aespaの「リッチマン」ポーズはその典型として注目されています。
結論:成功か失敗か?
「リッチマン」ポーズを巡る議論は、aespaが多様な文化への影響を受けながらも、その真意や背景理解が不十分であったことが問題の一因と考えられます。ポップカルチャーにおいて、他文化を取り入れる際には、オリジナルの意味や背景を尊重し、共感できる形で表現することが求められるのではないでしょうか。
一方で、この振り付けに関する様々な意見や議論そのものが、グループや楽曲への注目度を高めていることも事実です。ポーズをどのように評価するかについては、引き続きファンや大衆の間で意見が分かれることでしょう。
出典: theqoo