世界中で注目を集めるK-POPですが、その中でもチケットの転売価格が驚愕の金額にまで高騰している問題が話題となっています。特に、NCTのユニット「NCT WISH」のコンサートチケットが、2025年11月2日に予定されている「INTO THE WISH: OUR WISH」公演で記録的な転売価格を叩き出し、ファンやネットユーザーの間で議論を呼んでいます。当初1枚198,000ウォン(約19,800円)で販売されたチケットが、中古販売サイトでは最大9,700,000ウォン(約691万円)もの価格で取引されているとの調査結果が公表され、多くの人々が驚きを隠せない状況です。

韓国内で行われた調査によると、過去3年間でおよそ5,000件のチケット転売に関する事例が通報され、その内のわずか3%しかキャンセルや処分措置などの対応が行われなかったとのことです。また、昨年改正された「公演法」では、転売に対する厳しい罰則が設けられているものの、現状では取り締まりが十分でないことが浮き彫りになっています。この調査では、音楽公演のチケットが全体の63.5%を占め、特にK-POPコンサートチケットの人気が高いため、転売市場での価格が高騰する一因となっています。

今回の事例では、NCT WISHのチケット価格が群を抜いて高値となった一方で、SMエンターテインメント所属の他のアーティストグループでも、同様に転売価格が高騰している事実が確認されています。ファンたちは、「あまりにも高すぎる。エンターテインメント会社はなんらかの改善策を採るべきだ」「ファン離れが進むだろう」との声を上げ、SNSやオンラインコミュニティで不満の声を共有中です。また、一部では「中国人転売業者による大規模な買い占めが原因ではないか」との指摘もされています。

特に熱狂的なファン層を抱えるK-POP業界では、チケット販売開始直後に売り切れる公演が続出する一方で、公式チケット販売システムにおける転売防止対策が求められています。今回の事例を通じて、ファンが直接正規価格でチケットを入手できる仕組みを整備する必要性がさらに高まることでしょう。
NCT WISHのコンサートチケット転売問題は、韓国国内だけでなく、今後グローバルな課題としても注目されていく可能性があります。その背景や、K-POP業界全体が直面する課題についても、引き続き注目が必要です。