問題となったアニメがK-POPアイドルに炎上を引き起こす―『メイドインアビス』とその議論
日本発の漫画作品『メイドインアビス』が韓国や世界中で議論を巻き起こし、K-POPアイドルたちもその影響を受けています。人気アニメとして国際的に知られる一方で、その問題のある内容により、TXTのスビン、SEVENTEENのウジ、NCTのテヨンなど、作品を視聴・推薦したとされるアイドルたちが非難を浴びています。
『メイドインアビス』は一見すると一般的なファンタジー漫画のように思われます。物語は大穴「アビス」の縁に集落を成した社会で暮らす孤児リコを中心に展開します。リコは伝説的な探窟家である母を探すため、ロボットの仲間レグとともにアビスへと降りていきます。

しかし、ストーリーが進むにつれ、作中には極めてグラフィックな暴力描写や子供に対する虐待、内容の暗さが目立つようになります。韓国やその他地域では一部改編も行われていますが、問題の多いシーンがいまだ含まれている点が批判の対象となっています。
問題視される内容と事例
作中では、孤児院の院長が主人公のリコに罰として裸の状態で吊るし、鞭打ちをする描写があるほか、キャラクターが身体的損傷を受ける場面も頻繁に含まれています。例えば、第10話ではリコが重傷を負い、仲間によって薬剤を肛門に投与されるシーンが描かれています。さらに、アビスの呪いによる身体的変化や変容を強調した「ボディホラー」的要素も多く、特に子供たちがその影響を受ける描写が物議を醸しています。

クライマックスでは、友人が化け物と化し、それをロボットのレグが殺さざるを得ないという衝撃的な場面が描かれています。このような内容により、視聴者やファンの間でも賛否両論が巻き起こっています。
原作者アキヒト・つくしの問題行動
さらに議論を呼んでいるのは、原作者アキヒト・つくしに関する問題です。彼は過去のインタビューや作品をめぐり、「ロリコン」(幼い女の子に性的な興味を持つ成人)であると非難されています。例として、小学生の制服を部屋に飾り、それを保有することで話題になったほか、『メイドインアビス』のキャラクターを象ったぬいぐるみに執拗に触れたり、嗅いだりしていることが指摘されています。

こうした彼の行動に対し、ファンの間でも批判の声が上がり、中には「彼が逮捕されるまでに物語が完結することを祈る」というコメントも見受けられるほどです。このことは作品の受け取り方をさらに難しくし、多くの人々が支持を躊躇する要因となっています。
世界各地での対応と修正
『メイドインアビス』は、日本以外の地域でも公開されていますが、地域ごとに表現が修正される場合があります。例えば、アメリカではAmazon PrimeやCrunchyrollで視聴可能であり、対象年齢は「TV-14」とされています。ただし、韓国ではより厳しい基準に従い、多くの描写が検閲されている一方で、依然として根本的なテーマの暗さやショッキングな要素が残されています。
また、原作漫画ではキャラクターのヌードが性的ではないと一部ファンが主張する一方で、特定のイラストや追加エピソードには性的な意図が含まれている可能性が高いとの見解があります。
K-POPアイドルに降りかかる炎上
こうした問題が浮上する中で、『メイドインアビス』を視聴したことやファンに薦めたとされるK-POPアイドルたちが批判の対象になっています。彼らが直接作品の内容を支持したわけではないものの、問題のある作品を消費者として楽しむことで倫理観が問われる結果となりました。
近年、芸能人が消費するコンテンツに対するファンや一般社会の目は一層厳しくなっており、『メイドインアビス』をめぐる議論もその一環と言えるでしょう。
物語と倫理、その限界とは
子供を中心としたキャラクターが暴力や虐待にさらされる内容を持つ『メイドインアビス』は、視聴者に大きな感情的インパクトを与える一方で、その表現方法の是非をめぐり大きな議論を引き起こしています。この作品をどう捉えるべきか――皆さんはどう思われますか?