Netflixで1月2025年に公開された大ヒットK-ドラマ『トラウマコード:ヒーローズオンコール』は、瞬く間に注目を集め、大成功を収めました。その人気ぶりは、「第4回ブルードラゴンシリーズアワード」においても示され、主演俳優が「新人男優賞」や「男優賞」を受賞し、ドラマ自体が「最優秀ドラマ賞」を受賞する快挙を成し遂げました。

この成功の裏側には、作品の基盤となるしっかりとした原作小説が存在しており、その原作者がリアルでも耳鼻咽喉科専門医であったことが注目を集めています。この設定は、物語に現実味を加え、視聴者に深く刺さる要素となりました。
現役医師から小説家へ、異色のキャリアを持つ原作者
『トラウマコード:ヒーローズオンコール』の原作者、イ・ナクジュン氏(ペンネーム: ハンサンリガ)は、耳鼻咽喉科医としてのキャリアを持つ異色の作家です。仁荷(インハ)大学医学部を卒業後、インターンとサムスン医療センターでの外科研修を経て、耳鼻咽喉科のレジデントとしての経験を積みました。その後、空軍軍医としても従事した経歴を持つ彼ですが、現在は執筆活動に専念しています。

イ・ナクジュン氏は、MBCの番組『どこに住むの?』に出演した際、すでに執筆活動に専念し始めてから数年が経過していると明かしました。また、彼の作家としての収入は医師時代と比較しても格段に高いことを示唆しました。
作家としての収入が医師の数倍に
番組内で彼は、「『トラウマコード』以前から小説の収益は悪くなかった」と述べ、レジデントや軍医、給与医師としての収入の3~4倍に達していたことを告白しました。大ヒットしたのは小説だけでなく、それがウェブトゥーン化され、そしてNetflix作品としてドラマ化されることで、収益がさらに飛躍しました。

医師として勤務していた病院の院長に退職の意思を伝える際、院長から給与の引き上げまで提案されたほどですが、最終的には執筆活動に全てを捧げることを決断しました。コロナ禍も大きな転機となり、数ヶ月間の休職のつもりが完全に作家へ転身する結果となりました。
第二シーズンへの期待感を生む発言も
また、番組内では『トラウマコード:ヒーローズオンコール』のシーズン2についても言及されました。多くのファンの間で期待されているこの続編に関する質問に対し、具体的なコメントは控えましたが、その言葉から次のシーズンが製作される可能性が示唆されています。
ドラマ化の成功を受け、今や韓国だけでなく世界で注目される作家となったイ・ナクジュン氏。医師としてのバックグラウンドが物語に与えた説得力と、彼が見せた創造力は、今後も多くの視聴者や読者を魅了することでしょう。『トラウマコード』第二シーズンの発表が待ち遠しい限りです。