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KPOP第3世代アイドル 自作曲で禁断の同性愛を描き波紋

韓国のアイドル、セルフプロデュースした楽曲で描かれる同性の愛 ―深い象徴性を持つミュージックビデオ

韓国の音楽界では徐々に進歩が見られるものの、性的マイノリティの存在が完全に受け入れられるにはまだ課題が残っています。それでもなお、多くのアーティストたちは、直接的に自分のセクシュアリティについて語ったり、自らのアートを検閲させることなく、ありのままの自分を表現し続けています。3世代目のK-POPアイドルであるYves(イヴ)が、最新の楽曲でこのテーマを大胆に描き、話題となっています。


LOONA出身のYves、新曲「Ex Machina」で同性カップルを描写

ガールズグループLOONAは2018年にBlockBerry Creativeからデビューしましたが、メンバーたちは様々な挫折を経て現在に至ります。2022年には、事務所との専属契約に関する法的闘争が報じられ、メンバーのChuuがグループから排除されたことを発端として、多くの話題を呼びました。その後、一部のメンバーはソロアーティストとして再出発し、他の一部は新たなグループやプロジェクトで再デビューを果たしました。

その中でも注目を集めているYvesは、これまでクールなビジュアルで知られていましたが、最新楽曲「Ex Machina」ではこれまでとは違った一面を見せています。この楽曲では、Yves自身が作詞・作曲を手がけており、ミュージックビデオには彼女と歌手兼女優のクォン・イプセ(別名ユン・ソヒョン)が出演しています。


ビデオ内のストーリーと象徴性

「Ex Machina」のミュージックビデオでは、Yvesとクォン・イプセのキャラクターが同性カップルとして描かれており、視聴者の間で話題になっています。お互いの頬にハートを描くような親密なシーンや、切ない感情を抱く様子が映し出されており、深い感動を与えます。また、歌詞の中でも、片時も忘れられないほどに恋人を想う姿が美しく表現されています。


楽曲の歌詞とテーマ

楽曲「Ex Machina」では、恋人への切ない想いと、愛する人を失うかもしれないという不安が描かれています。以下は一部の歌詞の翻訳です。

「君が頭から離れない、
僕は目覚めて、生きていることを感じる。
ぼんやりと霞む僕の心に、
君が唯一の存在なんだ ― ただ君だけ。
時は軌道を失い、
君は夢のように消える。」

この歌詞からは、恋愛における切ない感情や、溺れるような愛の葛藤が込められたテーマを感じることができます。


ファンからの反応

このミュージックビデオのリリース後、多くのファンや視聴者がSNSでコメントを寄せ、作品に込められたYvesの芸術性やメッセージ性を絶賛しています。

1人のファンは、「Yvesのセルフプロデュース楽曲が同性カップルの初恋の脆さや、恋がもたらす力関係の変化を象徴している」と深く分析し、感銘を受けたと述べています。その他にも「Yvesが初めて作詞作曲した楽曲で同性関係を正面から描くなんて!」と驚きの声が飛び交っています。


今後の期待

Yvesの「Ex Machina」は、K-POP業界において新しい道を切り開く可能性があります。同性愛という繊細なテーマを通じて、愛という普遍的な感情を描き出した彼女の挑戦は、多くの人々にとって励ましや共感の対象となるでしょう。性的マイノリティを扱うことはまだタブー視されることもありますが、それでもこうした表現がアーティストたちによって広まり、韓国の文化や社会のさらなる理解と進歩に繋がることを願うばかりです。