W Koreaの「Love Your W」キャンペーン、寄付金額の疑惑を釈明
W Koreaが毎年行っている乳がん啓発キャンペーン「Love Your W」が、今年のイベント自体への批判に続き、寄付金額に対する疑惑でも大きな注目を集めています。一部報道で「W Koreaがこれまでに寄付した累積金額がわずか₩315万ウォン(約222,000米ドル)である」とされ、それが雑誌側が公表していた₩1.10億ウォン(約774,000米ドル)という金額とは著しく異なることから、ネット上で大きな反発が起こりました。
この問題を受け、W Koreaは韓国メディア「TopStarNews」を通じて公式声明を発表しました。その中で、寄付金額についての詳細を明らかにし、当初提示されていた金額が誤解を招いている可能性を指摘。同誌は「Love Your W」キャンペーンを通じた企業や個人からの直接寄付も累積金額に含まれていることを説明しました。
W Korea側の公式説明と累計寄付明細の内容
W Koreaによると、2006年から始まった同キャンペーンでは、2007年～2009年の3年間を除き「韓国乳健康財団」に寄付されており、これらの寄付は両者によるクロスチェックで確認されたと述べています。また、上記の3年間は「韓国家族計画協会ソウル支部」に寄付が行われたため、現在の財団のデータには含まれていないことも指摘されています。
さらに、国会議員のイ・スジン氏が公開したデータでは、企業や個人から直接寄付された金額が省略されていたと説明。これらを合算し、2006年から2024年までの累積寄付総額は₩960万ウォン(約677,000米ドル)になると主張しました。さらに2025年の寄付金₩150万ウォン(約105,000米ドル)を加えることで、総額は₩1.10億ウォンになるとしています。
批判とその背景
しかし、この釈明にもかかわらず、キャンペーンやW Koreaへの批判が収まる気配はありません。今年は特にイベントの趣旨や雰囲気が問題視され、「乳がん患者を揶揄している」として炎上する事態となっています。この問題を受け、一般市民やネットユーザーからは、「寄付額が公式発表と異なるのが事実なら、透明性が欠けている」といった意見が多数寄せられています。
「Love Your W」は、毎年多くの著名人や企業が参加するチャリティイベントとして注目されていますが、その裏では寄付金の使途やイベントの運営方針に関する疑念もかねてから存在していました。特に今年の問題により、今後の信頼回復が課題となりそうです。
今後の影響と展望
W Koreaによる追加説明が公表されたものの、ネットユーザーの間ではまだ多くの議論が交わされています。今回の一連の問題を受けて、韓国国内では「チャリティ活動の透明性と正当性」を求める声が今まで以上に高まる可能性が指摘されています。また、同誌がいかにして信頼を回復し、イベントのあり方を再定義できるかが注目されています。
出典：TopStar News