LE SSERAFIMがBTSのジェイホープと共に発表した新曲「SPAGHETTI」が注目を集める中、その収録曲「Pearlies (My oyster is the world)」の歌詞が過去の出来事や批判を示唆しているとして話題となっています。このアルバムのタイトル曲「SPAGHETTI」は、いわゆる「ディストラック」（批判者に対する応酬曲）として解釈されながらも、その軽快で「ふざけた」スタイルが話題を呼んでいます。
「Pearlies」については、LE SSERAFIMからファンへの感謝を語った心温まるメッセージと捉えられる一方で、注目を集めたのは歌詞の中に含まれる、同グループが過去に抱えた困難を思わせる表現です。
例えば、歌詞の1番には以下のような一節が含まれています。
「あの時に私の屋根は崩れ落ちた
私の全てが嘘のように消え去った
教えて、本物は何？真実は何なのか
お願い、四月の嵐よやんで」
この「四月の嵐」が指しているのは、2024年4月にLE SSERAFIMが直面した批判の嵐ではないかと推測されています。当時、彼女たちは海外フェス「コーチェラ」でのライブパフォーマンスにおける生歌唱力についての批判を受け、それがSNSやオンライン上での大規模な嫌がらせへと発展しました。これにより、グループは公式コメントの受付を制限する等の対応を取らねばならなくなり、その後も数ヶ月にわたって厳しい状況を乗り越える必要がありました。
また、この騒動とほぼ同時期に、前ADOR（HYBE傘下レーベル）CEOミン・ヒジン氏による記者会見での発言がさらなる炎上を引き起こしました。その結果、LE SSERAFIMの所属事務所であるSOURCE MUSICは名誉毀損や損害賠償を求めてミン氏を提訴する事態にまで発展しました。
続く苦難を反映した第2節の歌詞
さらに、歌詞の第2節には以下のような内容が含まれています：
「少し先さえ見えなくても、アップテンポ
精神を保って生き抜いた
闇が終わるトンネルをくぐり抜け
人生の尺度は変わらない
痛みはひどいけど、私たちはまだ生きている」
この部分は、LE SSERAFIMが誹謗中傷の渦中にありながらも、自分たちを立て直し、大きな成長を遂げた姿を象徴していると考えられます。ファンたちはこれらの歌詞に込められたメッセージに深く感動し、ツイッター等で多くの感想を寄せています。
一人のファンは「2024年4月はK-POP史上でも最悪と言えるくらいのヘイトを受けた。彼女たちがコメントを閉じざるを得なかったのも当然だった。それでも彼女たちはこれらを乗り越え、今の輝かしい姿を見せてくれた」とし、彼女たちの旅路に対する尊敬の念を表しています。
LE SSERAFIMの過去の経験と成長を反映した「Pearlies」の歌詞、そしてその裏に隠されたストーリー。それはファンの心を深く打つだけでなく、彼女たちがいかに強いグループであるかを再確認させてくれるものであると言えるでしょう。
LE SSERAFIMはこれからも新たな挑戦を続け、多くの人々にインスピレーションを与え続けることでしょう。