元SNH48メンバー2名、所属事務所を提訴—契約問題を巡る闘いの行方は?
中国の人気ガールズグループSNH48で活動していた元メンバー2名が、所属事務所である上海STAR48文化メディア株式会社(SIBAメディア)を正式に提訴したことが明らかになりました。この問題は、アイドルとしての地位や契約への不満を巡る話題で業界全体の注目を集めています。

契約問題の発端:王奕(ワン・イー)の離脱と告発
今年5月、グループ内で8年間活動を続けてきた王奕(ワン・イー)が自身のWeiboを通じてグループからの離脱を発表しました。彼女は、事務所の「冷淡な対応」や「成果に対する無視」への怒りを語り、同時に法的手段を取る意志を表明しました。

「また2位にランクインしたのに、無視され続けた。どれだけ努力しても返ってくるのは果てしないツアーと冷たい応対だけだった。」
— 王奕
また、彼女は自分自身の努力が正当に評価されていないことを主張し、過去の成果が報われなかったことについての具体例を挙げることでファンや支持者に訴えかけました。特に、彼女がソングコンペティションで2位を獲得したにもかかわらず、何の謝意もなかったことを問題視しています。
周诗雨(ジョウ・シーユ)の失望と法的措置
6月にはもう一人のメンバー、周诗雨(ジョウ・シーユ)も事務所との契約を終了しました。7年間にわたり努力を続けたにもかかわらず、事務所からの対応は不十分で、給与未払いの問題やコミュニケーション不足が原因だと語っています。彼女もまた法的代理人を雇い、契約解除に向けた手続きを進めていることを発表しました。

彼女は、3月15日に行われた自身のバースデーイベントの状況についても触れ、事務所の対応の不備を批判しました。ファンにとって特別なはずのイベントが、運営側の無計画さにより混乱したものに終わったことから、「目に見えない存在」になったかのような悲しみを訴えました。
「結果を出しても、基本的なリスペクトすら得られなかった。」
— 周诗雨
公の場に持ち込まれた契約問題
現在、公開された法廷記録では、両者の訴訟内容は事務所との契約紛争に焦点が当たっています。特に、彼女たちが得ていた正当な権利の否定、または無視された点が訴訟における重要な論点となる可能性が高いです。
周诗雨の裁判は11月19日午後3時30分(現地時間)に上海市虹口区人民法院で開廷される予定であり、一方の王奕の裁判は11月24日午前9時から同じ場所で行われる予定です。
この問題により、中国芸能業界の契約管理やアイドルの待遇改善についての新たな議論が巻き起こることが予想されます。裁判の結果によっては、業界全体に波及する規模の影響があるかもしれません。
この話題の続報が待たれます。
情報出典:Tonboriday