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トップ女優宅に侵入した犯人が逆ギレ提訴 私の権利が侵害された

女優ナナの元自宅に侵入した男が「権利侵害」として訴訟を起こす

元After Schoolのメンバーである女優ナナの自宅に侵入した男性が、「ミランダ警告を受けていない」と主張し、不当な拘束に不満を表明している事件が話題を呼んでいます。

容疑者は警察の手続きに異議申し立て

11月24日、韓国の聯合ニュースによると、京畿道九里市の警察署は、強盗未遂傷害容疑で逮捕された30代の男性「A」を拘留のまま検察に送致する計画を発表しました。事件は11月15日の早朝に発生し、この男性はナナの自宅に侵入し、彼女とその母親に危害を加えたとして逮捕されています。

容疑者「A」は逮捕後2日経った11月18日、逮捕の際に警察からミランダ警告(黙秘権や弁護士の権利などを告知する手続き)を受けていないと主張し、拘束取り消しを求め裁判所に再審請求を提出しました。しかし、裁判所はこの請求を却下しました。

警察によれば、逮捕時には「混乱した状況」や「容疑者の怪我」が原因で即座に警告を行うのが困難であったと説明ています。警察は現場で容疑者を一旦病院へ搬送し、容疑者の状態が安定した後に必要な手続きを進めたと主張しています。

ミランダ警告の適用についての専門的見解

韓国の最高裁判所の判例では、逮捕現場が混乱している状況や、負傷などの理由で即座に告知が不可能な場合には、状況が安定してから速やかに行われれば合法であるとされます。また、今回の場合、ナナと母親による市民逮捕(私人が現行犯として容疑者を拘束する行為)が行われており、この場合はミランダ警告の告知義務は一般市民にはありません。警察が容疑者の身柄を引き受けた後に告知したのであれば手続きに欠陥はないとの指摘です。

ナナと母親への攻撃の詳細

事件はGuri市アチョン洞にあるナナの自宅で発生しました。侵入者「A」は、梯子を使い2階のバルコニーに登り、開いていたドアから家内に侵入しました。当時、家にはナナとその母親がいました。

最初に母親が「A」と遭遇し、首を絞められるなど襲撃を受けました。母親の悲鳴を聞いたナナがすぐに駆け付け、「A」と対峙。混乱の中、母娘は協力して容疑者を押さえ警察に通報しました。この際、ナナも母親も怪我を負いましたが、母親は意識を取り戻し治療を受けているとのことです。

加害者「A」にも怪我があり、取り調べでは武器による顎の裂傷が確認されています。この負傷が、彼が「自分の権利を侵害された」と考えた主張の背景にあるとみられます。

ナナとその母親が無事であったことは幸いですが、理不尽にも侵入者による訴訟の主張が続く中で、法的手続きとさらなる調査が注目されています。